院長ブログ

唾液のパワー

2021.06.23

犬は傷を負うと、そこを舐めてしまいます。
丁寧に舐める犬もいれば、さほど気にする事も無いような感じで舐めている犬もいます。

舐め続けてしまうと、そこに皮膚炎を起こしてしまう事もあります。
これを「舐性皮膚炎」と言います。

傷が治っても皮膚炎を起こしちゃね〜
舐める刺激って、皮膚にはチョット辛いんですよね!
そうは思うのですが、でもなんで舐めちゃうんでしょう??

足の裏舐めちゃいました

どうも犬はケガをすると、舐めたら傷の悪化を防ぐことが出来る・・・
そう本能にインプットされているらしいんです。

でもそれは本当のこと、唾液にはキズを治す成分が含まれています。
同じ傷でも、皮膚より口の中の方が治りやすいですよね?

この違いは口に中の分泌されている、唾液の持つパワーなのです。



ちなみ唾液の中には
・リゾチーム
・ラクトフェリン
・上皮成長促進因子
・ガンを予防する成分
こんなモノが入っています。


『リゾチーム』は細菌をやっつける働きを持ち、母乳にもいっぱい入っています。
『ラクトフェリン』外部から体内に進入しようとする、細菌やウイルスをやっつけます。
『上皮成長因子』は粘膜の細胞にパワーを与え、口の中だけでなく胃や腸の粘膜のキズまでも治そうと働きます。
つまり胃潰瘍は、唾液で治るってことですよねぇ〜



そう言えば唾液中には『神経栄養因子』というものも含まれいます。
これは神経に栄養を与えるモノで、脳の老にも超〜関係がありのモノです。
つまり、唾液がいっぱい分泌されれば脳に良いってことですよね!


硬いものを噛んで、唾液をいっぱい出す・・・

酸っぱいものを食べる?
ん〜少しでも脳の老いを進まないようにしなくちゃ!


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