院長ブログ
べナケバ・シンドローム=急性フィラリア症
2021.10.22
フィラリア症の急性期に、突然の赤いオシッコが出ることがあります。
その際に、呼吸困難であったり虚脱症状となってしまうこともあります。
この状態を、べナケバ・シンドロームと言います。
しかも手術でフィラリアを心臓から取り出さなければ、治療しなければ死亡率は100%とも言われます。
その理由は、発症してしまうとDICや腎不全などの併発症を起こしてしまうからです。
そのため内科的な治療では、治すことはできません。
手術は心臓から直接からフィラリアを取り出すこともありますが、現在は首の静脈を使う手術が主流になっています。
赤いオシッコが出る理由は・・・
肺動脈や心臓の中に寄生したフィラリアの影響により破壊され、壊れた赤血球の中の血色素によるものです。
まぁ〜
心臓の弁にからみつけば血液は逆流するし、虫で詰まった血管の隙間を血が流れるわけですもんね。。
赤血球が壊れちゃうのも、無理は無いかもですよね。
こうなると重度の心不全状態にもなってしまます。
しっかり予防していれば、罹ることのない病気です!