黄色くなちゃったよ!
2023.03.16
先週から、黄疸の猫を診ています。
偶然にも同じ日に、同じ症状で2頭もなんです。
原因はそれぞれ違いますので、治療方法は全く同じではありません。
肝臓病の治療には、栄養補給を行うことがとても重要なんです。
ちなみ猫は肝臓病では無くても、3日間食べないと肝臓にトラブルを起こしてしまうという厄介な動物なんです!
そのため入院の際には、絶対に体重を落とさ無いように頑張ります!
そうそう・・・
肝臓って、自己再生能力がとっても高い組織なんです。
そのため軽症では食事療法などで改善することが、多々あります。
もちろん重症でも、食事療法は重要です!
さてさて黄疸とは・・・
ビリルビンという黄色い色素が血液中に増えてしまった結果、起こります。
そのため見た目、皮膚や粘膜が黄色く染まっています。
またオシッコが黄色、もっと濃くオレンジ色っぽくにもなります。
ただ猫はねぇ・・・
全身毛で覆われているので、皮膚が黄色いのは分かりづらいですよね。
ビリルビンとは・・・
全身に酸素を運ぶ仕事をしている赤血球が古くなり役目を終え、破壊される時にできます。
そして破壊されたビリルビンは肝臓で処理され、胆汁として排泄されます
しかし肝臓の働きが悪かったり、胆汁の流れが悪かったりすると黄疸が出てしまうのです。
肝臓は・・・
たんぱく質の代謝の過程で作られる「アンモニア」の処理をしています。
またアンモニアは筋肉でも処理されています。
そのため筋肉を落としてしまうと体力だけれなく、アンモニアの処理も落ちてしまいます。
そのため筋肉の分までの仕事をするため、肝臓は今まで以上に頑張らなくちゃなりません!
肝臓が病気で頑張れない状態なのにって思いませんか?
筋肉を落とさないようにするのも、肝臓の機能の回復に役立ちます。
肝臓は栄誉と休養、そして適度な運動が必要な臓器なんです!
参考;犬の慢性肝炎