院長ブログ
SFTSとは
2019.12.18
ちょっと怖い病気に「SFTS」なるものがあります。
このSFTSは「重症熱性血小板減少症候群」の略で、2011年に中国で初めて報告された感染症です。
しかもヒトと動物ともに感染する、人獣共通感染症なのです。
この病気について国内で飼われているワンちゃんを調べたら、なんと1.3%の子に感染していたとのことなんです!
2017年には、ネコちゃんに咬まれSFTSを発症し死亡した女性もいます。
また同年、ワンちゃんと飼い主さん双方にSFTSを発症しています。
この病気はダニに咬まれて感染します。
ワンちゃん猫ちゃんも、ダニに咬まれて感染です。
ダニに咬まれ動物との接触することで、ヒトが感染します。
また感染したヒトとの接触で、ヒトへも感染すると言われています。
これって怖く無いですか??
感染から1〜2週間の潜伏期で発症します。
症状は発熱、嘔吐や下痢、筋肉痛、意識障害、そして皮下出血などの出血症状です。
有効な治療薬もないため、致死率が極めて高い感染症です。
千葉県内では「キョン」なる鹿の仲間が増え続け5万頭を超え、柏市内でも目撃されたとのことです。
しかも千葉県南部に生息する野生の鹿から、SFTSのウィルスが見つかっています。
このことにより、キョンなどの野生動物がヒトの生活圏内に入り込むことは、SFTSのヒトへの感染が拡大する危険性が考えられます。
SFTSには、ワンちゃん猫ちゃんのみならずヒトにも感染する怖い病気なのです。
予防は、ダニに咬まれないようにすることです。