院長ブログ

Barrier-free

2019.12.26

よく「バリアフリー」という言葉が使われますが、バリアフリーって何でしょうか?
バリアとは『障壁・防壁・防護壁」ですから、直訳すれば「障壁の除去」という意味です。
そして「バリアフリー」は、床やスロープなどの設備を思い浮かべるのではと思います。

老犬関係の本には、この設備面のバリアフリーについて書かれてるものも多いですよね。
内容的には、段差のない、床にモノを置かない、、、などなどです。
移動の際のトラブルを防ぐため、そのようなことからなのでしょうね。

しかし当院では、多少なりとも自分で歩ける子には設備面のバリアフリーは考えないようにしています!
逆に床にタオル布で作った障害物を置くなど、と言ってます。
日々の生活の中では「足をあげ歩くように」です。
それも、ケースバイケースですけどね!

一歩外に出たら、歩く場所に段差が無いことなどあり得ません。
歩道から車道に出るにしても、縁石の出っ張りが多少なりともあります。
公園に行くにしても、階段もあるでしょう!
このように物理的な障害は、どこにでもあります。

設備面のバリアフリーを日々暮らす家の中にまで持ち込んでしまうと、足を挙げずとも暮らすことができてしまいます。
つまり足先に注意しない生活です。

ちゃんと歩けるのに足を挙げずいたら、歩くのに必要な足の筋肉が落ちてしまいます。
設備的バリアフリー慣れたら、屋外に出た時には段差だらけなのに足を挙げないで歩いてしまう。
その結果、あらら〜です!

実際には、その障害から屋内に設備的なバリアフリーが必要な子もいます。
バリアフリーも、その子の状態によりいろいろ考えられます。

一番よいのは、最後まで自分で食べられ、歩けて、ウンチ・オシッコもできることです。
そして病気にならない、もしくは未病の状態で生活ができることです!
そのためには、住む環境がとっても大切です!
私どもは、その子の状態に合わせた体力と環境作りを提案することができます。
ご希望の方は、ご相談くださいね!

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