院長ブログ

歯の骨折

2020.02.19

歯が折れたり欠けたりすることを「破折」といいます。
ま〜言葉を換えれば「歯の骨折」ですね。
骨折と言うと大げさかもですよね。
折れるん同じですが、歯と骨では大きく違います!

骨は折れても治療により、元のように治ります。
それは骨には血液が流れていて、再生能力があるからです。

しかし歯はビビが入っても折れてしまっても、そのまま!
歯の硬い部分には血は流れてはいませんし、くっつくことも治ることもありません!

そんな歯が口の中に生えてる、その理由を皆さん知ってますか??
生きていくためには食べて、栄養を補給しなくてはなりませんよね。

自然界には、様々な食べ物があります。
小さなモノ、大きなモノ、柔らかなモノ、固いモノ、本当に色々あります。
でも一般的には、大きく固いモノの方が多いように思います。

そして大きなものでも食べたい、固いモノでも食べたい!
何でも食べられた方が、生きていくには都合は良いし便利です、
そのためには、それらが食道を通るよう小さく砕く必要があります。

噛み砕くために、口の中の骨が剥き出ても良かったはずですよね。
でも、歯が作られたんです!

体の中は、基本的には無菌状態で細菌が入り込むと感染を起こしてしまいます。
同じように骨は乾燥や細菌に無防備のため、体の外に剝き出しにすると感染したり死んでしまいます。
そのため、噛み砕くために作られたのが歯です。

しかも歯が感染しても、歯と骨を分離するようにある歯根膜により感染が骨にまで及ばないようになっています。

そんな歯は、ワンちゃん猫ちゃんとヒトでは形が違います。
比べてみるとよく分かりますが、歯の先が尖った形をしています。
この歯、実は折れやすいんです。

ガリガリと硬いものを噛むのが好きな子に、歯が折れたのをときたま見ます。
ちょい前、歯に良いからとヒズメを噛ませることが流行りましたよね。
そんなのを噛ませてると、本当に歯が欠けたり折れちゃうんです!
注意しましょうね〜

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