なぜ 70%なの?
2020.02.26
新型感染症ウィルスの感染が広がっており、心配ですよね!
感染対策としては、手など皮膚の消毒には『消毒用アルコール(70%)』が有効とされています。
これは消毒用アルコールが、新型感染症ウィルスの一番外側の膜を壊すことができるからです。
アルコールで壊される膜を持つウィルスには、インフルエンザウィルスやヘルペスウィルスなども知られています!
ここで疑問がわきませんか?
何で、濃度が70%なんでしょうね??
アルコール濃度が高いほど、消毒・殺菌効果がありそうですよね?
酒だって濃いほうが、酔いますよね!
実は、100%アルコールには殺菌・消毒効果はあまりありません!
アルコールの消毒には、そこに含まれる水分の影響がとっても大きいとされます。
つまり消毒用アルコールの成分は『エタノールと適度な水』なんです!
なぜ、水と混ぜなくちゃならないか?
これは超〜難しい話なので、省略しますね!
エタノールと水の割合は、7:3です!
エタノールの割合を70%にすれば、最も殺菌・消毒効果が高いとされます。
じゃ〜なぜ 7:3 で混ぜるんだろうと思いませんか?
またこれが、、難しいですが‥‥
エタノールの分子量は46
水の分子量は18
1つの分子あたり、エタノールの方が2.5倍も重くなるんです!
エタノールと水の分子が、同じ数の時に最も殺菌・消毒効果が高いとされます。
つまり分子の数が、エタノール:水=1:1 です。
そうすると分子量の重さから 46:18=72:28 で、だいたい70:30 なんです。
つまりエタノールの割合は、70%になるんですね!
ちょっと難しいので、知りたい方は来院時に説明しますよ〜
手など皮膚の消毒に『消毒用アルコール(70%)』ですが
物の表面の消毒には『次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)』が有効とされています。
じゃ〜なぜ、次亜塩素酸ナトリウムは0.1%なのか?
nnnn、それはそのうちにね!