院長ブログ
苦くない薬
2020.03.29
皆さん子どもの頃、薬を飲むのが嫌だったんじゃありませんか?
私もそうでした。
そしてその一番の理由は「苦いから」だったからです。
飲みにくいので、オブラートで包むなどして飲んだ覚えもあります。
しかし今は、カプセル剤や糖衣錠なども多くなり昔ほど苦く感じることが少ないかなあ〜って思います。
それにしても薬は苦いし、まずい!
水に溶けにくい粉薬もありますし。
まぁ〜美味しくはありませんよね!
苦いと感じるのは、舌にある「味覚」があるからです。
味覚は、食べモノを調べるセンサーとして発達しました。
そのため体に悪いモノが口に入るとセンサーが働き、食べたモノを吐き出させて体内に入れることを拒否します。
これは味覚の持つ、システムなんです。
たとえば甘みを感じるセンサーは、糖が味覚的に美味しいとして体内に取り入れる手伝いをしています。
そして糖をエネルギーとして使おうと、たくさん取り込みます。
塩っけを感じるセンサーは、体のイオンバランスを整えるための仕事をしています。
じゃぁ〜苦味?
実は苦味は、体に良くないモノ=毒を見つけ出すセンサーなんです。
苦みは「毒」のサインなんです!
「薬」は飲む量によっては「毒」にもなりますもんね。
ちゃんと決められた量を、守って下さいね!
そんな薬ですが「良薬は口に苦し」とも言われます。
しかし今は、苦く無い薬も多くなって来ました。
中には、味わっても全く苦さを感じさせない薬もあります。
技術の進歩は、超〜すごいですよね!