院長ブログ
不老不死願望
2020.04.08
「薬石効なし」という言葉があります。
この意味は、
色々な薬や治療法を試し手を尽くしてみたが効果がなく、
回復のきざしがみられないということなんです。
でもなぜ「薬石」なんでしょうね?
まぁ〜色々な薬を使い、最後には石まで薬として使ってもって事なんでしょうか?
でも実際に『石も薬』として使われていました。
それは随や唐の時代とも言いますから、今から1000年以上も前のことでしょうか。
「五石散」という、5種類の石を配合した薬がありました。
この薬は「寒食散」とも呼ばれてました。
そして滋養強壮薬と言うか向精神薬と言うか、今で言う「ドラッグ」だったんだそうです。
しかも不老不死になるとかで、結構広まったと言われています。
この薬は飲むと皮膚が敏感に、しかも体が熱くなったんです。
この体が熱くなることを「散発」と呼び、もし散発が無ければ中毒で死ぬとされていました。
<これは五石散ではありませんが、石が薬になるんですね〜>
そのため、この「散発」を促すために歩き回るようになったのです。
しかも散発を維持するために、歩き続けるんです。
そのようなことから五石散を飲み、
毒を散じるために歩きまわる様から『散歩』という言葉が生まれたんだそうです。
実際には、散発してもしなくても中毒から亡くなる方も多くいたとか・・
まぁ〜ドラッグみないなものだったんですもんねぇ
4000年も前のメソポタミアの時代から、老不死の話が残っています。
権力と金の次は、永遠の命なんでしょうか!
その中でも、中国の始皇帝の不老不死願望は有名です。
結局、始皇帝は水銀などを原料とした不老不死の薬と称されるモノで毒死してしまいます。
健康を願い健康を維持するのが、本当の1番の長生きになるコツかもですね!