院長ブログ
変形性脊椎症
2008.03.13
変形性脊椎症は、シニア犬によく見られる背骨の老化現象の一つです
背骨は、椎骨と椎骨が椎間板でつながって出来ています
そしてこれらが作る関節により、腰を捻ったり曲げたりすることが可能になります
しかし加齢に伴い、椎骨の関節面の軟骨が磨り減り硬くなります
また椎間板も弾力性が失われてしまいます
そうすると…
椎骨と椎骨の間のクッションが減り、椎間板に接する椎骨の部分に大きな力が加わるようになります
その結果、その部分に骨が増殖してしまいます
それが「骨棘(こっきょく)」と呼ばれる、トゲのような骨の出っ張りです
そしてこのトゲが、脊椎の中の神経を圧迫刺激してしまいます
動くときなどに「痛てー」となるのですが…
ただ骨棘の大きさと痛みの大きさには、あまり関係が無いようです