院長ブログ
円形脱毛
2020.07.01
千葉県佐倉市の『若山動物病院』の院長・若山正之です。
なんでかこの頃多いのが、皮膚病なんです。
この子は皮膚病での来院ではありませんでした。
しかし診察中に、皮膚病を発見です!
背中の一部の毛が、薄くなって見えます。
正面や上から見ても分かりづらいのですが、お尻の方から見ると薄毛!
痒がることも、気にすることも無いとのことなんです。
でも毛をかき分けてみると、皮膚が赤くなっています。
いわゆる湿疹です!
赤い部分を調べてみると、ブドウ球菌が診られます。
この菌は、皮膚に感染では良くみられる一般的な細菌です。
一般的に皮膚が細菌に感染すると「ブツブツ」や「フケ」などが見られます。
痒みは様々で、痒そうには見えるのに痒がらない子、見た目は軽症っぽいのにバリバリ痒がる子がいます。
毛を刈ってみると・・
丸い赤い輪があり、その中の皮膚が黒っぽくなっています。
しかも黒く変色している部分には、毛が生えてきています。
そのため、まるで皮膚炎が治ってきているかのようにも見えます。
しかし治っているわけではありません。
そのままにしておくと、赤い輪は大きく広がっていきます。
時によっては赤い輪がいくつも、しかも重なり合っている場合もあります。
ま〜強いて言えば、オリンピックの五輪の輪のような感じです。
治療方法は、その状態によりです。
ただどんな場合にでも言えることは、毛を短く切ると治りが早いんです。
しかし見た目がね!
そのため見た目重視だと、ちょっと治るのに時間を使うかもです!
痒い痛いは辛いですよね。
皮膚病は早めに見つけ、治すようにしましょう!