院長ブログ

手のひらCheck

2020.07.12

千葉県佐倉市の、暑さが苦手な『若山動物病院』院長・若山正之です。
今年は暑いだけでなく、湿気も高いように感じます。

ヒトは気温が32度を超えると、梗塞などのトラブルを起こしやすくなるそうです。
梗塞と言えば、脳や心臓に起こる怖い病気ですよね!
トラブル防止には、水分補給が大切です。

暑いとトラブルが多くなるのは、ヒトよりもわんちゃんの方が顕著です。
特に、鼻の短い犬種です。

ハァハァ・ハァハァと、ヨダレをだらだら流しながら呼吸をし始める事があります。
暑くて呼吸が早い状態を、呼吸速迫といいます。
これは暑さだけでなく、運動後や不安などが原因になり単に呼吸の回数が増えるだけです。

しかし、苦しそうな呼吸=呼吸速迫だけではありません。
病気が原因で、息がうまくできなくなっていることもあります、
この状態を、呼吸困難と言います。

呼吸促迫と病気による呼吸困難とは、見た目チョット似ています。
呼吸促迫は病気ではありませんし、暑さによるものは涼しくしてあげれば治ります。
しかし呼吸困難は、単純には治りません。
自分で呼吸することさえ、難しい状態にまでなってしまう事もあります。

心臓が原因での呼吸困難もあります!
それは、肺に水が溜まる肺水腫です。
心臓病は、徐々に悪化していきますから怖いですよね。

心臓の状態は、レントゲンや心電図、超音波などの検査で調べることができます。
早期に心臓病を見つけ出すには、健康診断を受ける事が一番です。

時たま、心臓のある部分を触ってみてください!
心臓は前肢の付け根の後ろの部分にあります。
そこを両手で優しく挟むように触ると、ドキドキと心臓の拍動を手のひらに感じませんか?

高齢になるにしたがい、拍動を大きく感じるようになります。
また心臓病でも、同じです。
拍動が強く感じられるようになるなら、注意しなくてはなりません。

手のひらで行う心臓Checkは、簡単に行えますから実践してみてください!

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