院長ブログ

胆石

2020.07.19

胆石

梅雨冷えでも、このところお腹のトラブルも無い千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
腹痛の原因は、様々です。
また腹痛の症状があっても、痛みの出かたも軽いものから激痛までいろいろです。

またお腹の中にトラブルがあっても、何ら症状が見られない場合もあります。
例えば『胆石』で、健康診断などで偶然に見つかることがあります。

胆石が最も多く見られるのは、胆嚢の中です。
症状が見られない胆石症は「無症状胆石」と言います。

胆石は胆嚢以外でも胆嚢から十二指腸までの胆管や、まれに肝臓の中の胆管にも出来ることがあります。
胆管に石が出来てしまうと、炎症を起こし様々な症状が見られます。
胆石持ちのヒトからは『超〜痛いよっ!』て聞きます!
場合にょり、黄疸が出る事もあります。

胆石は、胆汁が結石になったものです。
その胆汁は、食べ物の消化のために胆嚢に溜められています。
胆汁の成分は、コレステロールや役目を終えた赤血球が壊れるときにできるビリルビンなどからなっています。

胆汁は、食事の刺激を受けると胆嚢により水分が吸い取られ濃くなります。
この際に、胆汁の成分に偏りがあると結石化してしまうのです。
また胆嚢内に細菌が入り込んでも、同じように結石化します。

胆石が作られる1番の原因は、口から入るモノの内容にあります。
それはコレステロールを成分とする『コレステロール結石』が多い最事からもわかります!

コレステロール結石は、薬を飲んで溶かしていきます。
しかし解けて無くなっても再発するため、投薬を続ける必要があります。
ヒトでは胆石を砕くという治療方法がありますが、動物の世界ではありません。

診断は血液検査やレントゲン、超音波検査などで行います。
そのため定期的な健康診断が大切です!

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