院長ブログ
基底細胞腫
2009.02.07
基底細胞腫は皮膚基底上皮由来の腫瘍で、その多くは良性です
頭や頸、肩に盛り上がった腫れ物として、見られます
脱毛し境界は明瞭で、固いんです
その大きさはいろいろで、10 cmにもなる場合もあります
最も効果的な治療方法は、外科的切除!
今回の症例は、10歳半のゴールデン
細胞診の結果は良性、外科切除しました!
【皮膚、そして基底層とは】
皮膚は、表面から角質層又は角質細胞、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層…真皮、皮下組織と構成されています
ご存じのように、角質層又は角質細胞は外気に触れる、一番外側のバリヤーです
顆粒層は、細胞質内に光線を屈折するガラス質状の顆粒をもち、紫外線を反射させます
有棘層は表皮の中で最も厚い層で、細胞間にリンパ液が流れ栄養を送っています
基底層表皮の一番下の層にあり、真皮の毛細血管から酸素や栄養を補給され常に細胞分裂を行い細胞の新生、増殖を繰り返しています
この細胞の新生、増殖の時に腫瘍細胞化してしまうんですね?
基底細胞では、紫外線によりメラニン色素が生成されます!
真皮は水分を多く含み、コラーゲンなどを含む結合組織の層です
皮下組織は皮膚の一番下の組織で筋肉や骨と接しており、外から加わる衝撃を和らげるなどの働きを持っています!