院長ブログ

2010.04.09

ゴツゴツ岩みたいに硬い
岩に開いた穴からは、ドロドロと滴り落ちる液体が…
自壊した、乳癌である
だが、どのような範囲の手術を行うか…

犬には、5対ほど乳腺がある
(時たま違う事もあるけど…一般的には5対である)
・自壊した腫瘍を切除する
・腫瘍のある片側全部を切除する
・左右を片側ずつを切除する
・左右の乳腺を同時に切除する

本犬は息苦しそうに、努力性の呼吸を行っている
そのため、すでに他院でベトメディンやACE阻害剤、ステロイドを服用
手術不可能との事で今日に至ってしまっている
しかし手術をしたいと言う飼い主の要望を受け、手術の方向で検討する事となった

乳腺摘除手術は腹腔内の手術では無い
また麻酔技術の発達からも、高齢犬でも安全に手術はできるのだが…
しかし今回の場合、リスクは高い
そのため、生活の質を優先して「部分切除」となった

体重が4キロなのに、この大きさ
重かったろうに

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