院長ブログ

殉職…

2008.01.20

我が愛車である15年間も走ったパジェロ [:車:] が、変になった
エンジンをアイドリング状態にすると、不自然なエンジンの振動
“ん?6気筒のシリンダーのうち、何本か着火してなぞ…”
エンジンの回転数をあげると、マフラーから大量の白煙が出る
“不燃燃料が出てる?って思ったが、排気ガスにガソリン臭が無い”

何だろう?そう思いながら走ってみると、すごい白煙 [:びっくり:]
“ぉぉぉぉ煙幕、007じゃぁ?”

ルームミラーを見てると、後続車両がだんだん後ろに離れていく
“ん?追突防止装置??”
なんて思ってたら、水温計の変な動きにに眼が止まった
“って事は、白煙は水蒸気? これって、まずいかも!![:冷や汗:]”

そんな事で、パジェロが緊急入院 [:病院:] した
昼過ぎに、検診の報告を受けた
検査結果は、ヘッドガスケットの破損である

ヘッドガスケットとは、金属の薄い板を重ね合わせたものである
この部品はシリンダーヘッドとシリンダーブロックを接合し、シリンダー内の気密性を保つものである
つまりエンジンの冷却水が、燃焼室に漏れ出ないようにしている部品である

ヘッドガスケットが破損し、冷却水がシリンダーに漏れマフラーから白煙として出てたのだ
しかも悪い事に、アルミで出来ているシリンダーヘッドまでもが歪んでると言う

メカニックが言うには「心内膜が解離、そのダメージから心停止寸前[:失恋:]」との診断だ
しかも診断中に、幾度も心停止状態になったとの事

ヘッドガスケットの交換は可能だが、シリンダーヘッドのリペアーは不可能
オイル漏れを考えると、エンジン交換も一方法

しかしメカニックが言うには
「足腰の弱まった爺に、若者の心臓を移植するようなものです
 このまま安らかに看取ってあげるのが、一番と思います…」だって!

パジェロ

この15年の間に幾度も往診や送迎に走った車は、私だけでなくスタッフ達も思い出が深い
チョット前に傷を直し塗装をし直した
とても美しい状態で、まるで事前に死に化粧を行ったのかとも思える
喪に服し[:悲しい:]、形見分けを行う予定である

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