院長ブログ

胃内異物

2007.01.07

チワワの○○○君が、鬱な顔をして来院した
ん?お腹が痛いようである
しかも4kg以上あった体重が3.1kgにも痩せ、元気・食欲が無く、嘔吐もあり動かずうずくまっているとの事

腹部の触診により小腸に腫瘤塊が、しかも聴診で心雑音が確認できる
そんな事で血液検査、X線検査、心電図検査、甲状腺ホルモン検査等が行われた
現像の終わったレントゲン・フィルムには…
とぐろを巻いた大きな白い影が…胃の中に確認できる
また小腸の中にも、同じような小さな影がうっすらと…
異物を飲んでしまっていたのです!

X線写真

詳細な検査の結果…
胃内異物により胃炎が起きている
腸は不完全閉塞状態である
脱水が起きている
甲状腺機能低下症、腎臓障害等が見られる
腹痛は起こしているが、腹膜は起こしてはいない

【処置】

異物はだいぶ前に飲んだものと判断
内視鏡での胃内異物の除去は、異物の大きさから無理と判断
救急事態とまではいかないため、開腹手術は様子を見ながらとなった

静脈輸液を行い脱水と、胃炎に対する処置
処置後は嘔吐が無かったため、食餌療法の開始
しかし食欲が無いので、強制給餌を慎重に行った

入院後3日目に、腸内の異物が便と一緒に出てきた
そして5日目には、胃内の異物が便と一緒に…

異物

出てきた物は、プラモデルのパーツとビニールテープであった

飼い主さんの言葉
「やっぱり…飲んでた
こんな大きな物が体重3kgのチワワの腸の中を、通過して出てくるんですねぇ?」

そうですねぇ?
今までお腹を切らずに、色々な物をウンチと一緒に出してます
過去に一番多かった物は…焼き鳥の串
焼き鳥を串ごと、美味しく食べちゃったんでしょうね
飼い主さんは、冷や汗たらりの大あわてです

まぁウンチと一緒に出すと言っても、ちゃんとノウハウがあります
処置法を説明すると「んんん?」って考え込む飼い主さんが、ほとんど
麻酔を使わず、内視鏡も使わず、もちろんお腹を切る事も無く
信じて下さった飼い主さんは、多いですよ
でも、その方法で出せない異物もありますので!

過去の記事をさがす