院長ブログ
集合注射
2007.04.10
狂犬病予防集合注射なるものが、今年も始まった。
我が日本でも、狂犬病に感染し亡くなったヒトも居るが…
しかし犬の飼い主の多くは、危機感を全くと言って良いほど持ってはいない。
発病したら治療方法が無く死ぬしかない病気なのに、と思うと恐い!
実際に、世界中で年間数万のヒトが死んでいる病気なのである。
しかも最終的には「呼吸麻痺」で死ぬのである…
呼吸麻痺=息が出来ない、嫌な病気である。
市町村で行う、集合注射は野天で行われてる。
だから、雨が降った時はテントを張ったりとチョット大変である。
会場に来ると、問診医が問診票のチェックと再度健康状態を確認し、問診票にサインをする。
注射医は、問診を受けたことを確認し予防注射を行うのである…
ただ問診票に嘘の書き込みをしたりして、事実を正確に伝えない飼い主も居る。
「問診票、全部イイエに○ですが、間違いありませんか?」
「ん、大丈夫ですよ!」
「今日の状態はいかがですか?元気・食欲はどうですか?何か変わった事はありませんか?」
「ん、大丈夫、いつも元気だ!」
そんな事で注射を行うと、興奮したのか
“ゲホっ、ゲホっ、ゲぇぇぇぇ?”
そんな咳込みを、犬が始めるのである。
びっくりして、飼い主に問うのであるが…
「いつも、こんな咳しますか?いつからですか?」
「ん?朝晩いつもだ?!」
調子悪いんじゃん、注射打てないじゃん!!確認したのに!
こんな事は序の口、色々な事が注射会場では起こります!