オカルト症
2020.04.20
「毎年、薬飲ませてるのに検査するの?」
「仔虫と親虫の検査って?」
このような質問が、フィラリア症予防の薬の話の時に出ることがあります。
「薬飲ませてるのに検査するの?」って言われても
『薬を飲ませた』と『ちゃんと薬を飲ませた』とか『薬が効いている』は違いますよね!
つまり薬を飲ませたと思っていても、場合によっては感染してしまうことがあるのです。
それは「ちゃんと薬を飲ませていなかった=薬が効いていなかった」からです。
その理由は
・もう蚊がいないからと、投薬期間の終わりまで薬を飲ませなかった
・薬を飲ませるのを忘れた月がある
などからです。
前年の薬は余っていませんか?
もし余っていたからと、検査をしないで薬を飲ませてしまうと怖い事に!!
それは感染しているのを知らずに薬を飲ませてしまうと、ワンちゃんが『死』んでしまうことがあるからです。
また死に至らなくとも、具合が悪くなる子もいます!
病気を予防する薬を飲ませて、病気になったり死んだりじゃ嫌ですよね!
そのようなことにならないよう、事前に血液検査で確認をする必要があります。
検査は二つ行います
・血液の中の仔虫(ミクロフィラリア)を顕微鏡で探し出す方法
・診断薬を用いた抗原検査により親虫を探し出す方法
抗原検査とは、血管の中に住むフィラリア成虫が出す微量な物質を検出する方法です。
この頃多いのがオカルト感染症です。
これはフィラリアが寄生していても、血液中にミクロフィラリアが見られません。
また感染していても、雄だけだったり雌だけの寄生ではミクロフィラリアは見られません。
オカルト感染症を見つけ出すにも、抗原検査を併せて行うのが良いとされています。
ワンちゃんの最高長寿は29年。
長生きの秘訣は、予防ですよ〜!!
ちなみネコちゃんの最高長寿は38年です!
しかも、ネコちゃんのフィラリア症予防は検査は無くてもOK
お腹の中の虫たちの予防も一緒にできます!