院長ブログ
光線温熱療法(PHT)のセミナー
2011.10.23
横浜で行われた、光線温熱療法(PHT)のセミナーに出席した
現在当院で行われている癌の治療方法は、外科手術、化学療法(抗癌剤)、免疫療法であるが、新しい治療法として温熱療法を導入を検討している
光線温熱療法は、癌細胞と健康な細胞の生存温度の上限値が違うことを利用した、侵襲の少ない…副作用がほとんど問題にならない新たな悪性腫瘍治療法として注目されている
これは免疫療法と同じく、慢性疾患や高齢で手術の出来ない子への応用が期待される
温熱療法では、効果を増強するために抗癌剤を患部に注入する
しかも使用する量は、全身投与に比べ少なく副作用がほとんど出ない
治療間隔と期間は…
1週間に1回を4回
2週間に1回を4回
4週間に1回を4回 の合計12回が基本となる
ただ感受性の低い腫瘍は、最初の治療が1週間に2回となるそうだ
また終了した後も、再発状況を見ながら治療を行っていく
1回の治療時間としては20分程度
ただ腫瘍の場所や状況により局所麻酔や鎮静が必要になることもある
温熱療法は、他の治療方法と併用しても行える
今回のセミナーで使用した機材は、体表にある癌を対象としている
そのため腹腔内の腫瘤には、まだ問題が残っている部分が多いように思われた