130回
2019.11.20
免疫療法とは、自己の持つ免疫力を使った治療方法です。
そして病気などで免疫力が落ちても免疫力を高めることができるのが『NK細胞療法や活性化リンパ球療法』です。
NK細胞療法と活性化リンパ球療法との違いは、
増殖し活性化させた細胞がリンパ球の中のNK細胞かリンパ球全体かです。
NK細胞はガン細胞などの異常な細胞を見つけ出すと、攻撃していきます。
そのため健康な時にNK細胞の働きが弱いとガン細胞を排除できずに、ガンが育ってしまうとされています。
活性化リンパ球療法では、リンパ球全体を増殖し活性化させガン細胞に作用させます。
またリンパ球の中にはNK細胞も含まれていますので、それもガン細胞の攻撃に加わります。
これらの治療は抗ガン剤の副作用で、少なくなったリンパ球数を増やす目的で使用することもあります。
またガンの再発予防のために行うこともあります。
この治療方法は、治療を受ける子から10mlほど採血します。
そして必要な細胞を分離し、培養器で2〜3週間ほどかけて増殖し活性化させます。
増やした細胞は、採血した子に点滴で戻してあげます。
採血と培養は、治療1回ごとに行う必要があります。
NK細胞療法や活性化リンパ球療法を受けた子の多くは、多幸感を覚え活力が戻ると言われています。
特に活性化リンパ球療法は、その傾向が大きく見られます。
歳をとって動きが悪いジイちゃん猫ちゃんが、ボール遊びを始めちゃったりしたのを見たときは嬉しいですよね!
当院では、免疫療法を初めていく年も経過しました。
その間に行った、活性化リンパ球療法も130回目の治療を終えました。
その他にも樹状細胞療法、幹細胞療法、NK細胞療法なども合わせたら相当数になります
ただ幹細胞療法は活性化リンパ球療法に比べ、治療数は多くはありません。
しかし肝細胞療法を行い、歩けなかった子が歩き出したりと治療効果がハッキリ見えることもあります。
そのため毎回、超〜感激!です。