院長ブログ

猫の強制給餌

2019.06.25

『強制給餌』とは文字にすると、なんか力ずくって感じになりますよね。
でも実際にはm優しさ+時間と手間がとてもかかる仕事なんです。
『強制給餌』とは、自力で食べることのできない子、自分でちゃんと食べられない子、食欲のない子などに対して、必要な栄養分を口から入れて食べさせることです。

必要カロリーを与える必要がありますから、食べさせている子の協力も必要です。
口の中に入れる量が多かったり早かったりすると、食べさせられる事を嫌がります。
「元気になって欲しい!自分で食べるようになって欲しい!」
そんな思いを込め様子を見ながら、チョットずつ、少しずつ口の中に入れて食べさせていきます。

一回に少量しか受け付けない子も多いため、ゴックンと飲んだのを確認しながら本当にゆっくりと食べさせていきます。
そのため食べさせる回数も多くなり、時間がいっぱいとられます。
また食べさせるフードは温かいもの使いますので、その都度その都度に温めるため、それだけでも手間がかかります。

猫ちゃんが食べ出すと、与えるペースを早くしてしまうことがあります。
しかしあまり早いと吐き出してしまうことがあるため、原則的にはゆっくりと食べさせなくてはなりません。

また嫌がる子に、無理はいけません。
無理をしてしまうと、さらに強く顔を振って嫌がるようになります。
あくまでも優しく、ゆっくりです!

口に直接フードを入れ食べさせる方法以外に、チューブを使い栄養を補給する方法もあります。
それは鼻や首の部分から胃までチューブを入れたり、お腹の部分から胃や小腸にチューブを通して、フードを直接胃や腸に入れていく方法です。

慢性腎不全で全く食べない猫ちゃんの首から食道へ、軽い鎮静剤を使いチューブを入れました!

チューブを介した栄養補給の利点は、スピーディーに必要な量を確実に体の中に入れられることです。
この方法は猫ちゃんだけで無く、フードを与える負担も減らすことができます。
ただチューブを装着するために麻酔を使用したり、装着したチューブを抜かれないようにエリザベスカラーをしなくちゃならない欠点もあります。

どちらにしろ、回復を早め普通の生活に戻るためには十分な水分と栄養俸給が絶対的に必要です。
そしてフードを食べさせていくには、動物看護師さんの大きなパワーを必要とします!

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