院長ブログ

ネバネバの液体

2020.04.22

胃や十二指腸小腸などにできる潰瘍を『消化性潰瘍』といいます。
まぁ〜胃損傷とか十二指腸潰瘍と呼んだ方が、一般的かもですね。

症状は痛み!
また粘膜から出血したり穴が開いたり、最悪は閉塞したりもします。
胃や十二指腸の腫瘍でも、同じような症状が見られます。

このような胃や十二指腸潰瘍などに使われるのが、これ!
『アルギン酸ナトリウム』と言う、淡い緑色から緑色の粘稠性のある液剤です。

『アルギン酸ナトリウム』は、昆布やワカメなどの海藻に多く含まれている食物繊維です。
しかも、粘膜保護作用や止血作用を持っています。

そのため胃や十二指腸潰瘍のタダレや出血した部分を保護したり、出血時間を短くするために使用されます。
また胃カメラを使って、胃や十二指腸潰瘍の組織を取ったときの出血を止める時にも使われます。

ちなみ『アルギン酸ナトリウム』は冷水や温水によく溶けるので、食品にも多く使われています。

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