院長ブログ

再販決定

2019.06.13

『老犬生活』が発売されたのは2006年7月のことである。
ほぼ13年前に書いた。
そんな本の再販が決まった、との連絡が出版元である高橋書店からあった。

気になって調べてみたら
Amazon 売れ筋ランキングでは「犬の部門で75位」になっている。
「まだ売れてるんだなぁ〜」
それはそれで嬉しいのだが、介護の本が売れるって事に複雑な思いがある。

思い返せば
介護で悩んだ時期もあったな〜
辛〜い想い出も、それは昔のことである。

介護は大変である!
だから介護の無い生活をと、実践し出来上がったのが『0歳からの老齢管理』という考えである。
それは『老犬生活』が発売される頃には、ほぼ出来上がりつつあった。

『0歳からの老齢管理』については、あちこちのセミナーで話してはいるのだが、なかなか受け入れてはくれない。
NHKカルチャーでも人気は薄い!
なぜって?
老化を遅らせる、つまり予防の話だからである。

病気は目に見えて、よくわかる。
しかし『予防』って、これから起こることを未然に防ぐことである。
「これから起こること」って、今は見えない!
見えないことは気にならない、だからである。

やはり、見える老化の障害を対処する介護の方が人気なのであろう。
そこで出した本が、動物看護師の専門雑誌に2年間連載した『0歳からの老齢管理』をまとめたものである。

『犬と猫の老齢介護エキスパートブック』発売は2014年5月
現在、Amazon 売れ筋ランキング:「獣医学の部門で185位」である。

『0歳からの老齢管理』をさらに発展させた考えが、
現在の当院の予防メインの診療スタイルである。

でもいまだに当院では介護してる犬が多数いると思ってか、介護実習の依頼の連絡がはいる。
介護を学びたい方には、我々の持つノウハウを実際に教えてあげたい。
しかし当院で行なっている『0歳からの老齢管理』を実践してる子に、寝たきりの子はいない。

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