院長ブログ

いつも素足

2020.01.25

雪の中を走り回る、ワンちゃん!
そんな姿を見ることが、少なくなったなぁ〜と言う気がします。

ま〜雪の上を素足で歩くわけですから、冷えますしね!
と思っても、雪の中で過ごす動物もいるわけだし・・・
動物たちの足裏の構造は、暑い地域や寒い地域で違わないと生活に支障が出ちゃいますよね。

ワンちゃんの祖先は北の国です。
確かに雪ゾリを引く子たちは、氷の上を素足で歩いたり走ったりしています。
しかし我々ヒトは防寒靴を履かないと、シモヤケどころか凍傷になってしまいます!

実は猫ちゃんも、雪など冷たい地面は苦手なんです。
これは猫ちゃんが砂漠地帯の環境で生まれたことから、手先足先の構造の違いによります。

  でも興味の方が先立って、足の冷たさを忘れてしまう子もいます!
  これは、ヒトも同じですかね!
  雪合戦に夢中になって、手がビンビンに冷えて真っ赤になったことあります!

ワンちゃんの、足先に冷たさを感じないシステムとは‥‥
肉球にある『動静脈吻合』です。

普通の血管は「動脈 ➡️ 毛細血管 ➡️ 静脈」ですが
動静脈吻合とは『動脈 ➡️ 静脈』と毛細血管をバイパスして動脈と静脈がつながってます。

これにより足先が冷えてくると、足先に温かい血液が次々と供給されるようになります。
そのため足先の血流量が増加して温まり、冷え過ぎを防いでいます。
これって、生命の持つ神秘の一つですよね!

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