院長ブログ

骨折

2020.01.24

通りで、うずくまっている猫ちゃんがいる。
体から血が出てる。
なんか、前足も後ろ足も不自然な方向に向いている。
あらっ振り向いた顔からも血が、鼻血が出ている。

完全に交通事故!
このままにしておくわけには、ん〜〜〜いかない。
保護!

ギシギシっ
抱き上げると、骨の擦れる音が手に響く。
後ろ足も動かない!
しかも肩の下の腕の部分に穴が開いて、骨が出ちゃってる。

ぁぁぁ〜やっぱり骨折!
早々に、戻りチェック

腕は『複雑骨折』

「複雑骨折」とは、折れた骨が皮膚の外に出ている状態の骨折を言います。
今は「開放骨折」って言うことが多くなりました。
このように一箇所しか折れてなくても、複雑なのです。

腰は『単純骨折』

 右は。正常な骨盤写真です。

「単純骨折」とは、骨折をした際に皮膚から骨が出ていない状態の骨折です。
こんなバラバラに折れていても、単純なのです!
ちなみ骨が粉々に砕けた場合は「粉砕骨折」と言います。

腕も腰も手術です!
皮膚の外に骨が出ちゃった場合、外傷も治す必要があるので治療が大変になります。

骨は生きてますので、骨折しても治る力を持っています。
しかし折れた場所や折れ方によって、治り方には差があります。
でもこの猫ちゃん、見た目は若そうです。
そしたら骨も若いので、治りは良いかもです!

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