院長ブログ

息が・・

2020.12.17

「あら?咳なの?」
「これって喘息??」
そう思うような症状が見られたり、息をするのが辛そうになってしまうのが『猫喘息』です。

咳以外にも呼吸が速いとか荒い、息を吐くとき音がするなどの症状も見られます。
しかも、これらの症状は発作的にも現れます。

徐々に気管支の炎症が進行し、空気の通り道が狭くなっていきます。
若い子は重症化しやすいと言われ、慢性的になると治ることが難しくなってしまいます。

重症化すると口を開けて呼吸をするようにもなり、酸素吸入などの治療を積極的に行う必要があります。

猫喘息の原因は、様々な物質によるアレルギーと言われています。
診断には、全身麻酔による気管支肺胞洗浄検査を行います。
しかし息が苦しい子に全身麻酔を行うのは・・チョット考えてしまう事もあります。
その場合は、症状やレントゲン検査、血液検査などから診断していきます。

猫喘息は、残念ながら予防方法がありません。
また治療することで症状の改善はあっても、治ることはありません。

生涯付き合っていかなくてはならない、それが「猫喘息」です。
しかも場合によっては突然死を招いてしまう怖い病気です。
そのため、早めに見つけ出してあげることが大切です!

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