院長ブログ

いぼ痔

2021.01.15

「これっていぼ痔なんです?」
「犬にも痔ってあります??」
ときたま、こんな質問を受けます。

そのような時には・・・
「ワンちゃんに痔は無いよ、猫ちゃんにも無いよ〜」
そう応えてます!

ヒトに見られる「痔」の中で、一番に多いのが「いぼ痔」だそうです。
痔って、肛門に出来る「いぼ状の腫れ物」です。
ウンチの時のいきみや便秘の時だけじゃなく、重いものを持ったときなどに出血したりするそうです。
肛門からウンチじゃ無く、血なんかが出ちゃったら驚きですよね!

痔ができる理由は、肛門周辺部の血液の流れが悪くなる事=鬱血からです・
ヒトは立って生活する動物ですから、肛門周辺部に体重がかかり鬱血しやすいと言われます。
それに比べ4足歩行の子たちは、肛門周辺への鬱血は無いため痔が出来づらい理由と言われています。

しかし4足歩行の子たちの肛門部にも、イボのような出来物が見つかることがあります。
このイボが気になるのは、気にして舐めることもあります。
また痒いのか、肛門を地面に擦り付けたりすることもあります。

少し大きくなってくると、イボの表面に潰瘍ができ出血や化膿を起こします。
このイボの正体は『肛門周囲腺腫』です!

肛門周囲腺は、肛門に存在する皮脂腺です。
ここから分泌される脂により、ウンチが肛門に付かない・・・
肛門周囲腺には、そんな役割があるんだよ・・
と言う話を聞いたことがありますが、実際は何でしょうね?
でも〜この話、何か本当の事のように思いませんか?

ちなみ肛門周囲腺腫は腫瘍ですから、悪性・良性を調べ対処しましょう!
肛門付近にイボらしきモノがあったら、ご相談くださいね!

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