院長ブログ
Can f・Fel d
2021.01.24
花粉症持ちの、千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
アレルギーは様々な物質が原因になります。
その中には、動物によるものもあります。
例えば、猫アレルギーです。
ちなみ猫アレルギーは良く聞きます。
しかし、なぜか犬アレルギーと聞く事は少ないような気がします。
猫アレルギーも犬アレルギーも、花粉症に似た症状が・・
目の痒み、鼻水、鼻づまり、くしゃみが出ます。
また皮膚に痒み、下痢や吐き気などが出ることもあります。
犬アレルギーの原因は『Can f = キャンエフ』と呼ばれる物質です。
Can fは、1から7までの7種類あり、その中の「Can f1」が悪さをします。
このアレルゲンは、フケと唾液などに含まれています。
猫アレルギーの原因は『Fel d = フェルディ』と呼ばれる物質です。
この Fel dは、1から8までの8種類があります。
その中でも「Fel d1」が結構悪さをし、フケや唾液などに含まれています。
猫はけ毛づくろいをするので、毛に唾液が乾燥して付いています。
また「Fel d 1」は花粉など比べ極小さいので、空気中を浮遊しやすくもなります。
そのため「Fel d 1」に接触する機会が増えてしまうのです。
よく犬や猫の毛がアレルギーの原因と言われますが、チョット違いましたね。
毛そのものじゃ〜なく、毛についているモノだったんです!