吐き気はウンチ詰まりからもあるよ
2022.09.06
今日も、猫のウンチの相談を受けました。
ウンチの相談というか「よく吐く」という相談から、ウンチの話になってしまったものです。
それでアレルギー食を食べさせているんです。
そしたら吐くのは少しはマシかなぁって思うんです。
猫が吐くには「嘔吐」と「吐出」があり、それぞれ原因が違います。
『嘔吐』は、胃の中のモノが口から吐き出されることを言います。
嘔吐するときには、お腹を大きく動かしながらゲーゲーと下を向き吐き出します。
吐いたモノは、消化が始まっている状態です。
『吐出』は、食べたものが胃の中に入る前に吐き出されることを言います。
吐出するときには、顔を下げず前に飛ばすように吐き出します。
吐いたモノは、消化されていません。
話の内容から「嘔吐」でした。
ん〜ーー
そう言えばウンチをする時やウンチの後にも吐くことあります・・
実際、コロコロウンチは良いウンチではありません!
ウンチの水分が少なく、便秘傾向とも言えます。
そのためウンチスタイルで、踏ん張っている時もあります。
それって便秘なんですよ!
ウンチの表面にゼリー状の粘膜や血がついていること、ありません?
ウンチが出ているから大丈夫??
実は、大丈夫ではないこともあります。
ちゃんとウンチが出ていのか、それがとっても大切なのです。
ちゃんと出ない場合を便秘と言います。
しかも便秘の裏には、何らかの異常や病気が隠れている事があります。
便秘は猫に多いんです!
しかも便秘は放置しておくと、取り返しがつかないことにもなってしまうことがあります。
猫の慢性の便秘として『巨大結腸症』があります。
結腸とは大腸の一部で、盲腸と直腸の間に位置する腸です。
結腸では水分を吸収し、ウンチを作ります。
また小腸で消化しきれなかった栄養素をを分解・吸収しています。
この結腸の運動する機能が落ち、ウンチを押し出すことができない状態が巨大結腸症です。
巨大結腸症は猫でよくみられ、犬ではほとんどみられません。
この猫は巨大結腸症に近い状態にまでなっていました。
そこでウンチをスムーズに出すため、看護師さんからウンチ出し指導です!
そうなんです!
吐き気の原因にウンチが関係していることが、ままあります。
健康で長生きするには、スムーズにスッと出るウンチの状態にしておくことが重要なんです!