院長ブログ

悪性リンパ腫に高濃度ビタミンC療法が

2022.03.09

吐き気と呼吸の異常が主訴の、悪性リンパ腫の猫ちゃんが通院を1月から行ってます。

悪性リンパ腫は、抗がん剤が効果のある腫瘍のひとつです。
しかし抗がん剤を使うことに対して、抵抗のある方も多いのが実情です。
今回も、そのような思いからの高濃度ビタミンC療法の依頼でした。

来院した時には痩せて、もう大変な状態かもと思ったのです・・・
そのため、がん悪疫質(あくえきしつ)の説明までしちゃいました!

Dr.Nyan
Dr.Nyan
「がん悪液質」とは、がん細胞がつくり出す物質によって
「食べられない」や「筋肉が減ってしまう」などになり
あまり良い状態とは言えません!

しかし現在ではフードに選り好みはあるものの、口元にフードを持っていけば食べるようになってきています。
このように高濃度ビタミンC療法は「がん」の治療に効果を発揮します。

 

「がん」は糖質(ブドウ糖)を栄養として育っていきます。
そのため「がん」に罹ると、治療の一環として糖質制限食を使用します。
今回の治療も、糖質制限をしながら高濃度ビタミンC療法を行ないました。

がんの栄養となるブドウ糖の構造は、ビタミンCの構造とよく似ています。
ブドウ糖は1gが4kcalですが、ビタミンCは当然ながら0kcalです。
しかも「がん」は、ブドウ糖とビタミンCを区別できません。

食べ物の中の糖質(ブドウ糖)を減らし、代わりに大量のビタミンCを体内に入れてやると・・・
「がん」はビタミンCを糖質(ブドウ糖)と思い、取り込んでしまいます。

つまりフードの中の糖質を減らし、カロリーゼロのビタミンCを与えれば「がん」にとっては兵糧攻め!
「がん」は徐々に、栄養不足の状態へとなっていきます。

また高濃度のビタミンCを体に入れると、過酸化水素が体内にできます。
過酸化水素は、オキシドールと呼ばれている消毒薬です!
皮膚にかけると、シュワシュワッと白い泡ができる、アレです!

健康な細胞の中ではビタミンCが過酸化水素を作っても、過酸化水素を分解することができるため全く問題は起こりません。
当然がん細胞の中に入ったビタミンCは、そこでも過酸化水素を発生します。
しかしがん細胞は、過酸化水素を分解することができません。
そのため過酸化水素による殺菌・消毒作用を受け、がん細胞は弱まってしまいます。

ビタミンCのこれらの作用が、がんの治療に効果がある理由です!
ただこれらの効果を発揮させるには、高濃度のビタミンCが必要になると言うことです。

過去の記事をさがす