慢性腎不全を乗り切ろう!
2020.10.03
猫ちゃんの来院が多い、千葉県佐倉市の『若山動物病院』の院長・若山正之です。
猫ちゃんを飼う方にとって、気になるのが『腎臓病』です。
年齢を重ねるごとに『慢性腎不全』になる子が増えていきます。
「ほとんどの猫が罹る病気」と言っても良いかもです。
慢性腎不全の状態に陥っても、さほど目立った症状が見られません。
体調を崩した時には重症化しており、余命宣告されることもあります。
しかし治療によっては、残された時間を引き伸ばすこともできます。
飼い主が気がつきにくい、これが慢性腎臓病の難点です」
腎不全とは『腎臓が壊れて機能しなくなった状態』で、この状態が慢性化してしまったのが慢性腎不全です。
発症の原因は、偏った食生活や慢性的な炎症疾患などが原因となることもあります。
また心臓病と腎臓病はペアで罹る事が多いため、心臓病にも気をつけておく必要があります。
慢性腎不全は進行を遅らせ、少しでも快適に暮らせるような治療を行う事です。
そのためには、飼い主さんの知識が大切になります。
それは、書い主さんが我が子の専属看護師さんにならなくてはならないからです。
ネットは情報の渦です。
その中には、チョットって思う事がたくさん載っています。
それを鵜呑みにしては、いけませんヨ!
情報は、選択することが大切です!
次に腎臓に悪い影響を与えそうなモノや事を、排除する必要があります。
とにかく、あらゆる要素を取り除くことです。
フードの内容もあるでしょう!
実際には、腎臓病=即、腎臓病食では無い部分もあります。
また住む環境も、とても大切です!
環境の良し悪しは、長生きするためにはフードと同じくらい重要です。
ただ理想のフードや環境が、我が子に良いとは限りません!
慢性腎不全に良いフードと環境については、個体差があります。
そのため、その子に適したアドバスを受ける必要があります。
よく健康診断が大切とも聞きます。
「7歳を過ぎたら1年に1回、10歳を過ぎたら1年に2回・・
このくらいのペースで受けるのがベスト、、とも
実際には年に2回の健康診断を受けていても、病気を発見できない事があります。
慢性腎不全は早期発見と的確な治療が何よりも大切です。
そのためには、その子の健康状態に合わせた検診を行う事が大切になります。
当院では血圧測定をはじめ、腎臓に関した様々な検査を行ってます。
また猫ちゃんにストレスの少ない環境作りをしておりますので、ご安心ください!