院長ブログ

太ったぁ〜

2019.08.09

歯科検診で口腔内チェック。
奥歯に歯石と歯周炎〜発見です!

この子、太らないんです。
そのためチョイ痩せ気味!

猫ちゃんの中には、飼い主さんの意に反して痩せてる子がいます。
体重を増やそうと努力はしているのに増えない、それが悩みなんです。
でもチョットのケアで体重が増えたんです。

猫ちゃんの場合には甲状腺機能亢進症といって、より多くのカロリーを消費してしまう病気にかかっている場合もあります。
この病気は食べても食べても、痩せちゃうんです。

また体重が増えない原因としては、摂取カロリーが少ないということもあります。
それは食欲がないとか、腸から栄養を吸収することができない場合などです。
たとえば体重が増えるほどは食べられないとか、いっぱい食べているのに腸の具合が悪くて消化吸収できない場合です。

痩せてる原因に、食欲はあるけど食べたいのだけど何らかの問題で食べられない!
そんなこともあります。
どちらにしろ、原因を探す必要があります。

老齢の猫ちゃんの場合、けっこう口の中にトラブルがある子が多く見られます。
その多くは口内炎や歯周病で、食べたいのに食べられないんです。

歯周病は、口の中の細菌が悪さをする病気です。
しかも歯周病菌は、体のあちこちに悪さもします!

もし痩せの原因が歯周病かなと思ったら、歯周菌検査をします。
口の中には数100種類の菌が住んでます。
その中で悪さする菌を見つけ、その菌にあった薬を選びます。
そして歯周病を起こしている、歯茎の痛んだ部分に塗ってもらいます。

高齢の猫ちゃんを飼われている飼い主さんの多くは、全身麻酔での歯科処置は二の足を踏みます。
そような場合には、歯周内科メインでの治療となります。
ただ歯周ポケントに中のプラークや歯周菌の除去は、結構大変です。
しかし、何もしないよりは効果が見られます。

今回の猫ちゃんは歯科内科を行なった結果、1ヶ月も経ってないのに 体重が400グラム!も増えました。
歯周病菌が悪さして、歯茎が痛かったんでしょうね!
そのため、食べたくても食べられなかったんです!
お腹が減っても食べられないって、かわいそうですよね

歯周病がもとで死に至ることも多くはありません。
健康長生きのため、歯周病予防と全身疾患予防のためにも口のケアが大切です!

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