ジアルジア症
2019.06.26
ジアルジアと呼ばれる原虫に感染することで発症する病気を、ジアルジア症と言います。
ジアルジア症は、ワンちゃん猫ちゃんにも感染する『人獣共通感染症』の一つです。
ジアルジアはウンチの中に住むため、ドッグランで遊んだり散歩の時などにウンチをしてしまえば周囲にまき散らしてしまうことにもなります。ジアルジアは、環境中で長期間生存してしまうことがあります。
そのため治療して下痢が治っても、ジアルジアで汚染された場所から再度感染して下痢を繰り返すことにもなります。
このジアルジアに感染しても、なんら異常が見られなく無症状の子が居ます。
特に体調が良い場合には、その傾向があります。
無症状であるから、大丈夫ではありません。
無症状であるがゆえ我が子は安心と思ってしまいますが、他の子への感染源として公衆衛生上大きな問題となってしまいます。
特に子犬や子猫、免疫力の弱い子が感染してしまうと発症してしまうため、注意が必要になります。
ジアルジアに感染してから1〜2週間後に、下痢を主体とした症状が出ます。
下痢の状態は水様状から泥状と様々で、脂肪便として見られることもあります。
その他の症状として、吐き気や腹痛、脱水などがあります。
ジアルジアは顕微鏡を使用して、ウンチの検査することで見つけ出されます。
しかし新鮮なウンチ以外ではジアルジアを見つけるのは非常に難しいため、検査には大場内のウンチを直接採取して調べています。
またウンチの中の『ジアルジア抗原』を検出するキットを使って検査をすることもあります。
繰り返す下痢、治りづらい下痢、子犬・子猫など新しく家族に迎えた時など、詳細なウンチの検査をしましょう!
「良いウンチだから大丈夫!!」じゃ〜ありません!
下痢じゃなくても『ジアルジア』に感染してる場合があります!
しかも『ジアルジアは、ヒトにも感染します』ので、注意しましょう!