院長ブログ

口臭はどこからくるのかな?

2022.10.02

口臭は口に中の問題かと思いきや、実は違うんです!

診察では「聴診」や「触診」なんてことをしてますが、その中に「嗅診」って言うのがあります。
この「嗅診」は血液検査などの検査が行えなかった時代の、大切な診断方法だったんです。

でも今、このニオイで病気を見つけ出すことが注目を浴びてます。

実は体から出るニオイって、すごく多くて数千種類もあるそうなんです。
そのうちの多くが呼吸に、つまり吐く息の中に出てくるそうなんです。

病気になると、その組織の細胞から特定のガスが発生するようになるんだそうです。
そのガスが血液に乗って、肺から息をするときにに出される・・・
つまり、そのガスを調べれば病気がわかると言うんです。

実際に・・・
子どもに発症する1型糖尿病
食道ガン、胃ガン、大腸ガンなどの検出にも使われているそうです。

しかも慢性気管支炎、貧血、気管支ぜんそく、睡眠時無呼吸症候群、肝硬変、高血圧など関わるガスも、すでに特定されているとか・・・

驚きは、虫を使ったガンの診断方法です。
この虫は「オシッコ1滴の臭い」で全てのガンについて、その有無を嗅ぎ分けるそうなんです。
そんなことができるのは「C.エレガンス」と呼ばれる虫だそうです。

そんな事までが出来ないにしろ、口臭から病気がわかることがあります。
例えば、肝臓病です!

肝臓はとても大きな臓器で、様々な働きをしています。
肝臓の様子

肝臓には、三つの大きな働きがあります!
・脂肪を消化するための胆汁(たんじゅう)を作る
・栄養素を貯えたり変化させたりする
・体の中の毒素を分解し無毒化する。

「肝心」と言う言葉があるように、肝臓も心臓も生きていくうえで重要な臓器です。

「肝心」は「肝腎」と書くこともありますが、同じ同じ意味ですよね!

その肝臓の機能が落ちてくると、体から臭いが出てきます!



どんな臭いなの?


肝臓の機能が落ちてくると、ネズミの臭いがすると言われています。

ネズミ臭って言うのは、ドブのような臭いなんでしょうね。



でも昔なら、ドブの臭いってわかるヒトも居たでしょうけど・・・

今は側溝も塞がれてるし・・・イメージ難しいかもですね。

ん〜

ドブ臭いを近間で言うと、排水溝や下水の臭い!

虫歯とか重度の歯周病でも、ドブ臭いですよね!

肝臓病さらび重症化していくと口臭が、アンモニア臭くなってきます。

これは体内でアミノ酸がん分解されるとアンモニアができるのです。
そしてこのアンモニアは肝臓で分解され、オシッコとして体外に排出されます。
オシッコにアンモニア臭があるのは、このような理由からなのですよ!

つまり肝臓の働きが悪いと、アンモニアはちゃんち処理されません。

そのため、口臭がアンモニア臭になってしまうんです!

ただこのような状態になるのは、肝臓病の末期の状態になるとですよ!

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