院長ブログ
凍結療法
2021.07.14
昔に比べて長生きする子が増えてます。
そして歳をとると増えるのが、腫瘍です。
その中でも、皮膚にできるモノのなかにイボがあります!
そのイボを『クリオペン』という器材を使った凍結療法により、除去します。
ここでの凍結療法は -89℃の超低温で組織を凍らせることにより組織を破壊し除去する治療方法です。
クリヨペンで除去しようとする組織を瞬間的に凍らせ、体温で溶けたらまた凍らせることを1回の治療で3回繰り返します。
そして1~2週間隔で、繰り返します。
線維腫、乳頭腫、血管腫など、皮膚から出っ張っている小さな出来物は治療することができます。
ただ高齢で水分が少ない場合などでは凍りづらいので、処置回数が多くなってしまうことがあります。
しかし皮膚の中や皮膚の下の出来物には、使うことはできません!
全身麻酔は必要もなく処置時間も短いため、診察時間内でも行なうことができます。
治療直後は、治療した皮膚の部分が赤くなります。
また治療した部分に水膨れができることもあります。
やがてカサブタになり、正常な皮膚に戻ります。
凍結療法は全身麻酔をする必要もないため、多くの子が治療を受けています。