院長ブログ

G6PD

2020.02.01

『G6PD』って、まるで映画スターウォーズで出てくる「R2D2やC3PO」の仲間みなたいな名称ですね?
実はこの「G6PD」とは、赤血球にある酵素の名前なんです。
Glucose-6-phosphate dehydrogenase 、和名にするとグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ。
デヒドロゲナーゼとは、酸化還元酵素という意味なんです。

「あああ、よくわかんない!!」
「はぁ?何を言ってるの?」
って思いますよね。

「まぁ〜そんなものがあるんだ〜」
で結構です!

しかし「G6PD」が、体の中に有るか無いかで治療が変わってしまうことがあります。
例えば「G6PD」を持っていないと行えない治療の一つに「高濃度ビタミンC療法」があります。
またオゾン療法も、同様と言われています。
ヒトのマラリア感染症でも、行えない治療もあります。

もし「G6PD」が無いことを知らないで治療を行なってしまうと、溶血を起こしてしまいます。
溶血とは、赤血球の膜が破壊されてしまう現象のことです。
当然、貧血になってしまいます!
そしてこのG6PD欠損症は、先天的な遺伝性のものとも言われています。

そのため、ビタミンC療法を行う場合には必ず「G6PDの検査」を行います。
そしてG6PD酵素異常でないことが確認し、治療を行う事ができます。

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