肝臓の仕事って
2020.02.15
肝臓の病気は軽度のうちは無症状なことが多く、悪化しないと症状が出てきません。
これが肝臓が『沈黙の臓器』と言われる理由です!
肝臓病になると吐き気や下痢、食欲が落ちるなどの症状が見られます。
病状が進むと血液中のタンパク質が少なくなったり、アンモニア値が上がったりします。
また極度の痩せや貧血、低血糖などの症状も見られ危険な状態になります。
肝臓は様々な仕事をしていますので、肝臓が病気になると大変です!
しかも、血液検査だけでは診断が難しいことが多い臓器なのです。
そんな肝臓って、どんな働きをしているんでしょうね??
肝臓の大きな働きは、栄養素の取り込みと合成、貯蔵、そして解毒です。
肝臓を治すには、肝臓の働きを知っておく必要があります。
そこで、肝臓の働きを軽く説明しましょう。
体の中に取り込まれたタンパク質は、小腸でアミノ酸まで分解されます。
そして小腸から吸収されたアミノ酸は、腸と肝臓を結ぶ門脈という血管を通って肝臓まで運ばれていきます。
そこで、自分の体の筋肉などを作るタンパク質に作り替えられます。
またグルコースなどの糖質は、グリコーゲンという形で肝臓に蓄えられます。
そして、いざと言う時にグリコーゲンを分解してグルコースに変換しエネルギーとして使用します。
食べなくても血糖値が維持できるのは、この働きによるものなんです。
肝臓には、体に入った毒物や薬物を分解する大きな働きもあります。
解毒とも言いますが、ヒトでは酒などのアルコールの処理がそうですよね!
薬には、肝臓で代謝されるものも多数あります!。
他には、血液の凝固に関する働きを持つモノを作ります。
血液は出血した時など、必要な時に固まらなくてはなりません。
しかし必要ない時に固まってしまうと、命に関わります。
そのため、簡単には固まらないような仕組みがあります。
その仕組みに大きく関わっているの、肝臓です。
また脂肪の消化、吸収を行う胆汁も作ります。
肝臓が元気だと、日々の生活も快調になります。
様々な働きをしている肝臓は、大きな予備能力と再生能力を持っています。
そのため多少壊れても、働き続けることのできるのが肝臓です。
健康な肝臓は、その能力の半分も使わずとも生活に支障がないと言われています。
そのため病気などで能力が落ちても、その働きを維持出来てしまうのです。
また半分を切り取っても、元の大きさまで回復してしまうのが肝臓なんです。
このような超頑丈な臓器でも、日々の使い方のよっては些細なことでもダメージを受けてしまいます。
肝臓を守るには、栄養と休養です。
それはヒトも、ワンちゃん猫ちゃんも同じですよね!