院長ブログ

ヒゾウ

2019.11.18

脾臓はお腹の中の左上の方にある、チョット厚い膜に覆われている柔らかい臓器です。
色は肝臓に似た黒い赤色というか煉瓦色で、歳を取るにつれ少〜し小さくなっていきます。

出産前の赤んちゃんの時の脾臓は、白血球と赤血球を作ります。
しかし生まれた後は、白血球のひとつである「リンパ球」を作るようになります。

脾臓の中には抗体を作るリンパ球が多く含まれ、体内で最大の免疫系とも言われるほど免疫に深い関係があります。
細菌などの病原菌に対する抗体や、ガンに対する抗体もつくり出しています。

脾臓は「赤血球の墓場」ともよばれ、老化や変形した赤血球を除去する働きもしています。
また、血液中に入ってしまった細菌や異物を除去する働きもしています。
血液をろ過するため脾臓には太い血管があり、2時間くらいで体の全部の血液が通過すると言われています

老化や変形した赤血球に含まれている鉄分は、赤血球を破壊した細胞により骨髄へと運ばれ再利用されます。
鉄分をリサイクルして、無駄にしないようになっているんです。

脾臓は「血液の貯蔵所」としての働きもしています。
運動で筋肉に血液を必要とする時、脾臓は収縮して脾臓内の血液を送り出します。
山などの高い場所で酸素が薄くなるような場所に行くと、やはり収縮して血液の循環量を多くして酸素を体の各組織に供給しようとします。
また事故などで出血したとき、脾臓は収縮して出血した分を補おうともします。

恐怖や怒りでも脾臓は収縮しちゃうんです!
このように脾臓は、体の状態や状況により大きさを変えることができます。

そんな脾臓ですが、肝臓や骨髄などが代わりに働いてくれるため、無くても生きていくことができます。
しかし脾臓は細菌を防御したり抗体を作ったりする働きを持つため、脾臓が無いと感染に対して弱くなってしまいます。
また脾臓が無いと、出来の悪い赤血球が作られてしまうこともあります。
脾臓は、まだ解明されていない機能もあると思われている謎の臓器です。

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