院長ブログ
フサン
2020.05.13
新型感染症ウイルスの治療薬として『フサン』一般名を「ナファモスタット」を投与する臨床研究が始まりました。
この『フサン』は、当院でも急性膵炎や体の様々な部位に血栓ができる病気の治療に使われています。
でも使ってる薬の名前を聞くと、なんか身近に感じます。
『フサン』は元々は膵炎の急性症状を改善したり、ちょっと難しい病名ですが汎発性血管内血液凝固症(DIC)に使用したりする薬なんです。
DICとは・・
普通は出血した場所のみで血が固まりますが、それが全身の血管内で無秩序に起こってしまうことを言います。
ものなんです。
これは膵炎だけでなくガンや重症感染症などでも起こり、亡くなる事が多い症状です。
今は急性膵炎の治療には、犬専用の『ブレンダ』を使用しています。
ちなみ『フサン』はヒト細胞へのウイルス侵入を妨げる可能性があるらしいんです。
病気の治療には、病気の発症を抑える薬と症状を改善する薬が使われます。
フサンはウイルス侵入を妨げるわけですから、病気の発症を抑える薬なんでしょうね!
どちらにしろ、うまく抑え込めると嬉しいですよね!