院長ブログ
あった‥‥
2019.12.17
腸は食べ物の通り道で、小腸で消化された栄養が吸収されます。
そして大腸で水分が吸収され、ウンチとなって体の外に出されます。
水の飲みが悪い子は、ここで水分の吸収が多くなり硬いウンチになります。
ウンチに粘膜や血が付くことが続く場合には、腸の検査を行う必要があります。
今回の検査はウンチに血がつき、時たま粘膜も出る子でした。
ヒトであれば「痔」とか良性の病気も考えられますが、
猫ちゃんはねぇ〜「痔」ってあるんでしょうか?
ん〜聞いたことは無いです!
猫ちゃんの大腸内視鏡検査は、全身麻酔をして行われます。
そのため検査前には、様々な検査が行われます。
今回の子ですが、肝臓や腎臓の機能、心臓や血が止まる機構の異常はありません。
内視鏡検査の結果、腫瘍が見つかりました。
残念です!
でも何の腫瘍なんでしょうね?
採取した組織を、検査センターに送り診断を待ちます。
ヒトの場合では、大腸にできるガンは腺ガンや扁平上皮ガンがほとんどです。
特に多いには腺ガンで腸の壁の奥深くまで広がったり、お腹の中に散らばったりして肝臓や肺などに転移します。
ヒトの大腸ガンは、生活習慣や食べ物と関わりがあるとされています。
またガンの予防にはバランスのよい食事と運動、免疫力UPや感染予防が良いとされます。
猫ちゃんは、、どうでしょうね??
その点は、同じかな〜と思います!!
病気の予防には、やっぱり『検診』が大切です!
早期発見、早期治療です。