院長ブログ
吸入治療
2020.11.20
ネブライザーとは、薬液を細かい霧状にして放出する機器です。
細かい霧状になった薬は、吸った空気と一緒に気管や肺の奥へ入っていきます。
そのためネブライザーは、呼吸器の炎症を取るなどの治療を行うのに使われます。
「ネブライザー」には「医療用」と「家庭用」があります。
今日の治療の子は、気管支炎による咳です！
治療として、症状を改善する薬液で『ネブライザー』処置を行います。
ヒトで言う『吸入』ですが、その処置方法が違います。
ヒトでは・・
マスクを使い口から薬を吸い込んだり
鼻の穴へ器具を軽く差し込んで吸い込んだりします。
しかしワンちゃん猫ちゃんは、そのような事はできません。
そのため薬液を霧状にしたケージの中に入り、薬を吸います。
ケージの中で自然に息＝呼吸をしているだけなので、吸入が確実にできます。
また、症状に合わせて薬の量を細かく調節することができるます。
ただ霧状にした薬が体に付いてしまい、処置直後は体が湿気っぽくチョット臭いが付きます。
吸っても大丈夫な薬ですから、皮膚や毛に付いても全く心配はありません。