検査では陰性だったのに?
2022.05.03
この時期になると、犬のフィラリアの検査が始まります。
採血して検査してOKなら、フィラリア症予防薬を飲むことができます。
でも、ここに大きな落とし穴があります。
それは検査方法によっては、フィラリアが寄生していても陰性となってしまうことがあるからです。
行なっている検査は、何を検査しているのかなんです。
つまりフィラリア症予防薬が飲めるか飲めないかの検査なのか、フィラリアに感染しているか感染していないのかの検査なのかです。
フィラリア症予防薬が飲めるか飲めないかの検査とは・・・
フィラリア成虫が寄生していても、その成虫の生んだ子虫であるミクロフィラリアが寄生していなければ「投薬OK!」となります。
つまりフィラリア寄生を、全否定している訳ではありません。
そのためフィラリア症予防薬が飲めるか飲めないかの検査では、フィラリア成虫の寄生が無いとは言えないのです。
それと予防薬として飲んでるのは「フィラリア症の予防薬」であって、「フィラリアの予防薬」ではありません!
フィラリアには感染するけど、その虫を殺して親虫まで育てない様にする薬なんです。
言ってみれば、フィラリアをやっつける駆虫剤なんです。
しかも飲ませる時期や間隔があります!
そのため薬の飲み忘れや薬の吐き出しなどがあると「感染!」なんてことがあります!
X線写真を撮ると心臓が・・・
そこで超音波検査とフィラリアの抗原検査を行うと、なんて事でしょう!
フィラリア抗原陽性なんです。
今年も検査したら大丈夫って言われました!
飲んでるから安心と思っていたら、エライことになってた!
こんなことが実際にあります。
もし万が一、フィラリア症予防薬を飲んでいてもフィラリアを駆虫できていなければ・・・
そのような事を防ぐ意味でも、フィラリア検査ではミクロフィラリアを検出する子虫検査と、成虫を検出する親虫検査の2種類を行っておくことが大切です。
■ミクロフィラリが陽性の場合
■犬フィラリアの抗原検査で陽性の場合
ミクロフィラリアとフィラリア成虫のどちらの寄生も無いが、一番安心です!