院長ブログ
痒み
2020.07.06
千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
このごろ、皮膚の痒みでの来院が多いんです。
特に、今年は多いような気がします。
皮膚の痒みの場合、我々ヒトでは空気が乾燥している冬に多い傾向にあります。
また皮脂が少ないと、痒みが多く出たりします。
ま〜ジメジメしてる時期も、痒みが出ることもあります。
これは汗が原因ですから、シャワーで痒みは減ります!
ワンちゃんも、歳をとると皮脂の分泌が少なくなり皮膚が乾燥気味となります。
そして乾燥した皮膚は、白っぽくなることが多くなります。
また粉を吹いたようにもなっていることもあります。
痒いのは、とっても辛いですよね!
知らず知らずに痒いてしまうことが多々あります。
そして掻いた場所が爪あとで赤くなっていたり、掻き過ぎて血が滲んでいることもあります。
また痒い場所を舐めたり噛んだりすることもあります。
皮膚は外界から体を守る組織で、三つの層からできています。
空気に触れている部分が『表皮』です。
その下の『真皮』には、栄養や酸素を運ぶ毛細血管が多数走っています。
表皮と真皮には知覚神経があります。
乾燥や皮脂が足りないと皮膚のバリアがちゃんと機能せず、痒みを感じやすくなります。
そのため、痒みの治療は『保湿』がメインになります。
痒みは掻いたり噛んだりする、症状が軽くなります。
しかしその刺激が原因となり、痒みが増してしまうことがあります。
その結果掻く・噛む!
痒みが増す!
さらに掻きむしったり、噛みまくったり!
これって悪循環、痒みの負のスパイラルです。
痒みの原因が皮膚ではなく、肝臓の病気など内臓の病気によることもあります。
痒みはイライラの原因にもなります。
早めの対処で、快適な生活をおくりましょう!