院長ブログ
虫の卵だ
2020.07.09
千葉県佐倉市の『若山動物病院』院長・若山正之です。
保護された猫風邪の猫ちゃんに、犬回虫が寄生していました。
犬回虫は比較的大きな虫です。
そのため多数寄生すると栄養不良になるだけでなく、場合によっては死に至ります。
この虫は、母猫から仔猫へと母子感染します。
またヒトにも感染する、人畜共通寄生虫です。
ヒトに感染した場合には、回虫は成虫にまで発育することができません。
しかも幼虫のまま体の中を動きまわり、様々な症状を起こします。
これを「内臓幼虫移行症」と言い、肝臓や眼内に寄生することが多いと言われます。
内臓幼虫移行症」にならないため、予防が大切です。
ウンチ検査では、虫の卵を見つけられないことがあります。
そのため、定期的に駆虫することが大切ともされています。