院長ブログ

股関節脱臼

2020.06.19

千葉県佐倉市の「若山動物病院」の院長・若山正之です。
今日は、突然後ろ足がおかしくなった子の話です。

朝は普通に歩いてたのに、夕方に後ろ足をあげていたとのことです。
触診をしてみると、腰のあたりでギシギシと骨もこすれる音が手に触れます。
でも痛がるようなことは、ありません。

しかしギシギシ音の場所を診るため、レントゲン検査です。
結果は・・・やはり『股関節脱臼』です。
本当は痛いんでしょうね〜超我慢の子です。

股関節脱臼で発生率が一番高いとされる、頭背側への方向に脱臼しています。
腰の骨の方にも、問題がありそうです!

股関節は体の中で、一番大きな関節です。
走ったり体重を支えたりするたに、とても大切な関節です。
そのため、骨盤としっかりと靭帯でつながっています。

その股関節が脱臼したということは、そこに『大きな力』がかかったんでしょうね。
走っていて、すべって捻ったとか!
普通に遊んでいた時に、こけるなどして脱臼してしまう子もいます。
また股関節形成不全や、関節周りの筋力が落ちてる場合などに併発することもあります。

ヒトでは運転中の事故で、膝をダッシュボードにぶつけて起こる場合もあります。
シートベルトは、しっかりですよ!

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