健診
2019.10.02
ワンちゃん猫ちゃんは、小さな不調があっても伝えてはくれません。
特に心臓病では、症状が出てから治療が始まるのでは長生きはできません。
そのため心臓病の症状が出る前の段階で、できる限り早めに対策をとることが大切とされています。
早めに病気を見つけ出すには、健診を受けることが大切になります。
健診の中でも、心臓病健診は心臓の状態を調べる検査です。
その健診の中で行われるの検査のひとつに、心電図検査があります。
心電図はオランダの医学者により考案されました。
彼は、その功績によりノーベル医学生理学賞が授与されました。
それから100年以上も経った現在でも、心電図検査は普通に行われています。
心臓はドキドキと、規則正しく動いている臓器です。
そしてその拍動と同時に、電気が規則的に発生し流れています。
その心臓から出た電気を波形として記録したものが、心電図です。
心電図検査は、ヒトにだけでなくワンちゃん猫ちゃんに負担なく行えます。
しかし心電図検査のみで、心臓の状態や病気のことが全てはわかるわけではありません。
心電図検査は、血液検査のように検査結果が数字で表されるわけではなく波形が記録されます。
その波形が「正常」ならば心臓に病気がなく、「異常」ならばは心臓に病気あると判断されるのですが、そうとは言えない場合もあるります。
例えば心臓の弁にトラブルがある場合、病状がある程度進行してないと心電図の波形には変化が見られません。
つまり初期の異常は見つけられない、と言うことです。
また「不整脈」を持つ場合でも、不整脈の発作が起こってないと心電図の波形には異常が見られません。
心臓病健診では、そのほかにも採血検査やレントゲン検査、また超音波検査などを行い、それらの結果から総合的に診断を行います。
そしてこれらの検査は心臓病を見つけるためにとても有用であり、しかも早期に心臓の異常を見つけ出すことができます!