院長ブログ

オッドアイ

2020.11.11

よく瞳孔が開いた=大きくなった、瞳孔が縮んだ=小さくなったとか言います。
でも〜実際には、瞳孔は動きません!
これは瞳=瞳孔の周りを囲む「虹彩」が伸び縮みをしているため、そのように見えるのです。

虹彩は眼の「色の付いた部分」です!
その色は黒や茶色、青や緑色など様々で、虹彩に含まれるメラニン色素の量によります。
虹彩内のメラニン色素は、紫外線から眼を守る働きをしています。

そのためヒトでは、
太陽の光が強い国ではメラニン色素が多く、黒や茶色に
太陽光が弱い国ではメラニン色素が少なく、青やグレーの色になると言われています。

虹彩は、眼の中に入る光の量を調整しています。
カメラで言えば、絞りに相当します。
ま〜今はデジカメで自動で撮るので、絞りなんか知らないヒトも多いかもです。

虹彩は伸びたり縮んだりして、瞳孔の大きさを変えます。
明るいと眼に入る光の量を少なく、暗いと眼に入るて光の量を多くします。
虹彩の真ん中が、光の入口=瞳孔=瞳です。

虹彩は、英語では『 iris 』と言います。
irisの語源は、ギリシア神話に出てくる神々の使者である虹の女神です。

ヒトの虹彩には模様があり、その模様は指紋のように一人ひとり微妙に違います。
しかも同じ虹彩の模様を持つヒトはいないため、個人認証にも使われています。

左右の眼が・・左右の虹彩の色が違うことがあります。
そのような眼がヒトでも見られうそうですが、白い猫に多いと言われます。
そして、そのような眼を『オッドアイ』と言います。

オッドアイって、何となく神秘的ですよね。
しかしオッドアイは「虹彩異色症」という病気なんです!

その色の組み合わせは片方が青色、
もう片方が橙色、黄色、緑色、茶色のどれかであることが一般的です。

ちなみ犬のシベリアンハスキーでは、左右の虹彩の色が違っても虹彩異常ではありません。
環境の変化による影響からなんです!

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