院長ブログ
卵巣腫瘍
2020.11.09
卵巣腫瘍は文字どおり、卵巣が腫瘍化したものです。
犬の卵巣は腎臓の下と言うか腎臓の尾の側で、背中にくっついたような感じで位置しています。
卵巣腫瘍は良性のものもあれば、悪性のものもあります。
悪性の場合、腹の中のリンパ節や肝臓、腎臓や肺などに転移することもあります。
しかし卵巣腫瘍は無症状であることが多く、結構大きくなるまで気がつかないことがあります。
また外見から腹が大きくなったとわかるくらい、卵巣が大きくなってしまったこともあります。
卵巣が腫瘍化すると、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンを大量に作ってしまうことがあります。
そうなると毛が薄くなったり、貧血や子宮の病気を引き起こします。
卵巣腫瘍は、不妊手術により予防することができます。
また不妊手術は、乳腺の腫瘍化の予防にもなります。
もし卵巣腫瘍が見つかった場合には、手術で卵巣を取り除きます。