やっぱり酸素ってすごーいね!
2023.01.23
食欲も元気も無い、呼吸が変・・・
何日か前に家に来たという、子猫の来院が5日前にありました。
連れて来た方が言うには・・・
一軒目の動物病院で、診察を断られたとのことなんです。
ん〜なるほど!
その先生の考えと同感ですが・・・
んん〜
しかし そうは思っても、眼の前の子猫は大変な状態です。
呼吸数が1分間に100回を超えてます。
と言うか、猛ダッシュで走った後みたいな呼吸をしています。
自分じゃ測れないからわからんぞ!
呼吸数はよくわかる!
ん!
寝てる時の呼吸数は20回前後だ!
子猫じゃ、もうチョット多いな!
でも100回は無いな!
そうなんです!
目を閉じ顔を上げ、とっても苦しそうです。
チョット前からこの状態が続いているわけです。
しかも子猫ですし、体力の消耗は大変なものです。
飼い主さんと相談の上、入院となりました。
さぁ〜診療の開始!
酸素飽和度やレントゲン、血液などの検査からです。
肺が白くなっており、肺炎を起こしています。
しかも感染もしており、貧血にまでも!
高濃度酸素のICU治療が必要な状態です。
原因は猫風邪など、いろいろ考えられます。
でもとりあえず、呼吸困難からの脱出です!
早々に治療の開始です。
まず酸素吸入です!
動き回ってしまう子は安静を保たせ、酸素消費量を減らすことも大切です。
そして静脈からの点滴や抗生剤、吸入薬を吸わせます。
そして今日・・・
肺の白い影が減ってきて、呼吸は楽そうになって来ています。
また動きも食欲もUP!
予断を許しませんが、このまま治ってくれることを願っています!
空気が吸えなくって、低酸素の状態になるって苦しいですよね。
その際に行う酸素治療ですが、その効果ってすごいですよ!
過去に低酸素状態になった経験があります。
自分じゃ何も問題ないと思ってた瞬間に・・・
急に周囲の景色が、フルカラーから急に白黒に!
本当に昔の活動写真みたいな、白黒になっちゃったんです!
しかもその後に意識が無くなり、
気絶です!
その時、医学に志したヒトが横に居たので即対応して下さったんです。
ま〜何事も無く復活!
今も、その時の状況を鮮明に覚えてます。
せんせい「ブラックアウト」経験してんの?
すげ〜じゃん!
そんな酸素って・・・
自然の営みの中から生まれ出てます。
酸素は、あって当たり前ですよね。
しかも眼に見えない存在なので、その偉大さを忘れがちです。
酸素が減ったら死んじゃうんです・・・
「21%」なんだよね!
その酸素はさ、陸の樹々だけじゃ無く
海中の海藻や植物性プランクトンも作ってんだ。
だから海も綺麗にしておかんとだよね!
そんな酸素は、この地球の生態系の崩れから徐々に薄くなっていくそうなんです。
つまり今の酸素が豊富な環境は、永続的ではないってことです!
「0.03%」なんだよね!
これが「0.05%」にあると危ないんだってね!
地球温暖化もそうですが、身の回りの環境のことを考えてみることも大切ですね。